トランス

(シューだびよんにて上演)

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vol.3は趣向を変えて既成の作品を。
「エゴイストらしいかどうか」という事で言えば、
この作品は間違いなく「らしくない」作品です。
多分一度、試しにやってみたかったのだと思います。
文句も言わずに付き合ってくれた役者・スタッフの皆さんには
今さらながらに感謝の気持ちでいっぱいです。
蓋を開けてみれば、悩み多き若い男子諸君からの反響が大きい、という
他のいつもの公演ではなかなかみられない現象が起きました。

今このテキストを書いているのは2006年。
この公演はなんせ10年近くも前の出来事なので、
思い返すためにこの戯曲を読み返してみました。
このお話は、ひとえに、「参三の悲しみ」という点から描くとよいものになると思います。
雅人・礼子を演じられる役者さんはたくさんいると思いますが、

「僕の弱さを僕は描きつづける。僕はもうここから逃げ出さない。僕はここにずっといる。」

と屹立する参三を演じきれる役者がいてこその物語、という気がします。

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