人力飛行機ソロモン・青森篇

寺山修司市街劇/青森市内で同時多発的に開催

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この企画に正規に参加していたのは「あんよのわるいいぬさん」にも出演していたPATOちゃん。
それ以外のメンバーは
「あたし、ひとりで平和公園の担当になっちゃったんだけど、どうしよう?」
と言っていた彼女に乗っかって、平和公園にのみゲリラ的に出没しました。
(出演 PATO 康子 甲 YOKO 青山 さとこ 今くん)

この日は市内の中心部を通行止めにして、歩行者天国状態にした中で
盛大にあちこちで市外劇が行われたのでした。
お客で行くとスタッフさんから寺山のお面と、今日のプログラム兼地図と、チョークが一本渡されます。
康子と陽子はオープニングをお客として道路の傍から見ていました。
チョークで道路に「寺山修司」とか書いて遊んでいたら、
背後のビルにテレビカメラがいたようで、ローカルニュースの予告映像にその様子が映し出されていました。

平和公園での出し物はほとんど即興です。
「あんよのわるいいぬさん」とか、色々なところでパフォーマンス的なことをやっていたせいか、
それぞれがそれぞれに楽しんでやっていたと思います。

PATOちゃんが「橋本小学校でエンディングがあるから」と撤収したとたん、
「なんだよ、なんにもやってねえじゃねえか」というおっさんの声が。
ふり向くとそこにはアラーキーが。
アラーキーの前に走りより、パフォーマンスをしたのは言うまでもありません。
「アラーキーにカメラを向けてもらいはしたけれど、気に入らなかったのかシャッターを押してもらえない」
という、貴重な経験が出来た、そんな秋の午後でした。

市内の中心地・新町通りからこの平和公園までは結構離れているのにもかかわらず、
わざわざ足を運んでくださるお客様も何人もいらして、
労力と時間を割いて来て頂くお客様にできることといえば、
ただ心を込めてやる。それだけなのですが、
正規に参加してしまうとタイムスケジュールに追われて、
あまり自由な気持ちで参加できなかったかもしれません。
もしこの企画が今後再び持ち上がったならば
「よし、じゃあ一日勝手に平和公園かどこかに居座って何かやろう」
なんて、寺山の朗読でもダンスでも歌でも、なんでもやってやれ、と思ったりしてしまいます。

個人的には月蝕歌劇団の皆さんのパフォーマンスが見られなかったのと、
以前「寺山修司没後10年祭」でご一緒させていただいて、
すごく優しくしていただいた天井桟敷の歌姫・蘭妖子さんにご挨拶できなかったのが
心残りでなりません。
いつかまたお会いできたらいいな。

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