シューだびよんにて上演
セリフが極端に少なく、 色々な動きで構成されていて、 かといって「ダンス公演」ということでもなく、 ちゃんとしたストーリーにのっとってお話は進みます。 多分、どこかの工事現場。 どこからか流れ着いた野良犬たちが同じ時を過ごし、 つかの間一緒に遊びます。 死の女神に魅入られたカブさんが事故でなくなり、 ひとり残された康子が正気を失って終るという、 今思い返すとなんとも哀しいお話でした。 こういうお話って、やって何年も経ってから思い返すと、 かえって余韻が出てくる気がしますね。 お芝居を見慣れた人はある意味で固定観念があるのか難しいと受け取られ、 普段舞台をあまり観たことない、という人には 「すごくわかりやすい。観やすかった」と言われる、という 評価の分かれる、エゴイストらしい公演です。 個人的にはあるミュージシャンの方の残してくれた 「これはサイケデリックアートだ」 という感想を大変嬉しく拝見しました。 色々な動きで構成する作品、機会があればまたいつか演じてみたいですね。 「目出し帽の少女」にしても「百年経ったら」にしても、 この「あんよのわるいいぬさん」があったからこそ 今出来ている、という気がします。 もともとはこの「あんよのわるいいぬさん」の公演を打つために エゴイストは結成されたのです。 旗揚げから何年かかかりましたが、 「やりたいことをやりたいようにやる」 エゴイストにとってはとても大切な公演です。 |
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